仕組み

流星は地面より80〜120km近辺に塵が突入した時に大気成分が電離し発生するプラズマ発光現象と考えられています。特に彗星の通った後には多くの氷のカケラ等が残っていて、地球がその中を横切ると彗星のカケラが地球に落ちてきて多くの流星が見られます。特に流星の数が多い以下のモノを3大流星群と言って、最近はニュースなどでも話題になります。

  • 1月初旬:しぶんぎ座流星群(20〜50個/時間)
  • 8月中旬:ペルセウス座流星群(60個以上/時間)
  • 12月中旬:ふたご座流星群(100個/時間)

流星が出現すると通常宇宙空間に抜けていく観測周波数帯(30MHz〜300MHz)の電波が反射され、この反射した電波の内に受信機があれば、通常受信できない遠方で電波を捉えることが可能となります。従って、すべての流星を受信できることはなく、同じ流星も場所によって受信できたり、できなかったりします。

また、大まかな特徴として以下があります。

  • 天候、昼夜に左右されない(受信するアンテナによっては雨に弱いものもあります)
  • 〇〇流星の時は出現数が多くなりますが、流星群とタダの流星の区別ができません
  • 暗い流星や速度の速い流星は受信し難い様です
  • 地球の自転、公転が太陽に対し反時計回りなので朝夕で比べると流星は朝の方が多い傾向にあります
  • 送信局と観測地間から外れると信号が弱くなります

周波数帯の異なる送信局は全国にいくつかありますが、私はHROで普及している福井県立大アマチュア流星電波観測研究会の53.755MHzを利用しています。